M&Aについて


こんにちは。井池です。起業からイグジットまでの流れがIPO一択からM&Aがもう一つの柱になりつつあります。そんな中で実際に事業を売却する側の視点でお話していこうと思います。

事業を売却するというタイミングは本当に人それぞれだと思います。とある人はオーロラを見に行きたいから会社を売るなんて人もいました。実際には売却するという決断をして買い手先を探す仲介業者に依頼するという流れが一般的です。バイアウトの経験があれば良いのですが初めての場合は何かと戸惑う事が多いですし、事業価値がどれだけあるのか良く分からないケースも多いと思います。このような場合は買い手側が色々と理由をつけてディスカウントされて言い値で売却してしまうなんて事にもなりかねません。

そこで売却しようと決断していなくても(思っていなくても)試しに仲介業者に声をかけてみたらいかがでしょうか?担当者は売ろうと思っている事業や法人が商品なので商品情報を把握しようとしてきます。

  • 売却希望価格(直近の3期分ぐらいの売上・利益から相場と照し合せて金額を教えてくれます)
  • 売却希望時期(期末までなどなるべく区切りが良い設定が多いです)
  • 売却先希望(競合する法人には渡したくないなどのNGや希望する業界等の確認があると思います)

これらの情報をまとめて担当さんが資料を作成して買い手先を探す営業活動が始まります。この時点で会社名は伏せられた形でノンネームの企業概況書がバラまかれます。ここで欲しいと手が上がったら、このような企業が欲しいと言っていますが大丈夫ですか?と担当さんから確認が来ます。ここでOKを出すとNDA(機密保持契約)を結んで面談のセッティングという流れになっていきます。

最初はバリエーションの確認がしたいだけだったのに、事業シナジーが見込める業界から良い値段で話が来たのならばその時にじっくり考えてみても良いかも知れません。